---------------------------------------------------------------------- やさしく学ぶマネジメント ~ 利益向上のヒント満載 ~ 「イノベーティブな組織運営をするために」 ---------------------------------------------------------------------- [目次] ・イノベーティブな組織運営をするために ・イノベーションマネジメントの8原則 ---------------------------------------------------------------------- 大日向礼子です。 春の足音が確実に近づいていますね。 ぽかぽか陽気の日は本当に気持ちが良いものです。 本格的に暖かくなるのはあと一息ですね,風はまだ冷たいです…。 昼間の暖かさに気持ちが緩み,薄手のコート&マフラーなしで出かけると,日が沈んで,ちょこっと風が吹くだけで,寒さが骨身に染みています。 そんな感じで,ここ最近,幾度となく後悔しています。 シニアに近づいたら,ファッションで季節の先取りはせずに,無理せず,暖かくしていた方が楽だということに気が付いてしまいました。 しかしながら,気分は春先取りと行きたいものです。 そこで今回は春に向けて,前向き思考,未来を見る,効率的に仕事を進めることなどを考え,イノベーティブな組織運営をするための一考察を行なってみたいと思います。 それでは,今回のメルマガをお届けします。 ---------------------------------------------------------------------- ■ 今日のちょいネタ ~身近で見つけたちょっと気になるマネジメント~ ---------------------------------------------------------------------- ●イノベーティブな組織運営をするために 最近,イノベーションマネジメントシステム(ISO 56002)についてお話しを聴く機会がありました。 ISO 56002は,組織がイノベーションを実践するためのフレームワークを提供しているガイダンスで,2019年7月に発行されています。 イノベーションというと,ひらめきや凄いアイデア・発想がないと生まれない,再現性が必要なビジネスには使えない,ごく一部の優れた人々が実施する活動だと思うのではないでしょうか? ISO 56002を,組織のシステムとして組み込むことにより,イノベーションは特別なものではなく,組織で仕事を進める中で個々人の能力や発想を組み合わせて創造的な成果に結びつけられる,すなわち創発が活性化することを狙いと しています。 ISO 56002は,発想を生み出すためのマネジメントの方法に加え,運用体制や推進する際のトップのリーダーシップなどもガイドしています。 そして,アイデアを評価・検証できるように管理サイクル(P・D・C・A)に当てはめ,組織のマネジメントシステムに組み込めるようになっています。 ISO 56002の構成は,ISO/IEC 専門業務用指針 附属書SL(Annex SL)に沿っていますので,ISO 9001 や ISO 14001 と同様の構成になっています。 概要は,コンテキストの理解,リーダーシップの確立,戦略的な方針の策定,イノベーションプロセスの設計,リソースの割り当て,イノベーションの評価と改善などで構成されています。 マネジメント手法によって管理できるからこそ,再現性が生まれ,ビジネスに役立つようになっているんですね。 標準化は,上手く使えば組織を良い方向に導いてくれます。 そこでISO 56002を活用して次年度の事業計画を立ててみてはいかがでしょう。 組織の新たな成長戦略,持続的な成長を図るために新しいアイデアや技術を生み出し,実現し成果を出せる枠組みを活かせれば素晴らしいですね。 リーダーとして「イノベーティブな組織運営」で,自組織をワクワク集団にし,職場のメンバーもやりがいを感じる組織にするために,ISO 56002を活用したリーダーシップの発揮の仕方を中心に考察してみます。 さて,仕事でも新しいことに挑戦する場合は,誰でもワクワクするでしょう。 それと同時に,未知の怖さで尻込みをしてしまい,限界の壁で立ち止まってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか? リーダーの立場の方は,ご自身のチームのメンバーが限界の壁で立ち止まらずに,未体験ゾーンに飛び込むにはどうしたら良いと思いますか? まず,イノベーションの言葉の定義を押さえておきましょう。 --- イノベーション(innovation)[ウィキペディアより] ここから --- 物事の「新機軸」「新結合」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。 一般には新しい技術の発明を指すという意味に誤認されることが多いが,それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し,社会的に大きな変化をもたらす自律的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。 つまり,それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。 --- イノベーション(innovation)[ウィキペディアより] ここまで --- これから,分かることは,従来のモノの組み合わせを変えて新しい解釈をすることなどもイノベーションであり,ごく一部の優れた人々が実施する活動ではなく,誰でもイノベーション活動ができるということです。 言い換えると,マインドセット(固定観念や思い込み)を見直すと,従来とは異なる,組織運営のアプローチが見えてくる可能性があるということです。 イノベーションを推進するためには,強いリーダーシップが不可欠です。 リーダーの方は,イノベーションに対するビジョンを持ち,チームメンバーをサポートし,モチベーションを高めることが重要です。 例えば,業務を指示するときに,指示を受けるメンバーは業務の経験年数から理解度はまちまちになることが想定されます。 どこまで上司の指示がメンバー間で共通認識されたか,リーダーからは把握が難しい場合があります。 新規プロジェクトでつまずくのは,このような些細なところから傷口が広がることが良くあります。認識の相違,プロジェクトの細かいタスクの相互理解ができていないということです。 この場合は,業務機能を明確にして,業務機能展開を行って具体化するなど,普段指示をする業務(1次レベル)を,2次レベル,3次レベルと業務展開します。 4次レベル位になると,指示した内容を確実に遂行できるレベルに具体化すること(タスクの明確化)ができます。 このように,業務機能展開すれば,メンバーは限界の壁で立ち止まらずに,未体験ゾーンに飛び込みやすくなります。 自身が行う業務の優先順位が明確になります。 そして業務がより具体化されれば,新しいアイデアも生まれやすくなります。 新しいアイデアが生まれたら,リーダーはそれを否定せずに試行の場を与え,もし,上手くいかなくても,失敗から学ぶことができる文化を整えることがリーダーシップとして重要な役割になります。 PoC(*)などに成功した場合には,メンバーを適切に評価して,さらに開発していくことが必要で,芽を摘まないで育てる努力もリーダーには必要です。 * PoC(Proof Of Concept,ポック/ピーオーシー):概念実証のことで,新しい手法などの実現可能性を見出すために,試作開発に入る前の検証を指す言葉です。 メンバーが個々の特性を活かし,伸び伸びと試行錯誤できる組織を実現していくことが「イノベーティブな組織運営」には必要です。 そのために,リーダーは,情報の共有やコミュニケーションがスムーズになるような組織作りを目指します。 メンバーが上下関係で委縮することなく闊達に意見を交わすことができて,アイデアや提案を自由に出しやすい環境を作っていく必要があります。 「イノベーティブな組織運営」を目指す組織では,クリエイティブな環境を整えることも大切です。 物理的環境では,例えば,以下のような工夫があります。 オフィスに和室の畳スペースがある,カフェテリアを併設している,休憩スペースが充実している,オフィスの壁のあちらこちらがホワイトボード,黒板になる壁など,ひらめいたアイデアを取りこぼさない工夫などあります。 制度的環境では,アイデアのコンクール,発表の場,表彰制度などです。 そして,良いアイデアは外部組織とコラボするなどで実現性可能性を広げるコネクションを作るなどです。 これらの環境を整えることも,リーダーシップが伴わないと実現しません。 そして大事なことですが,費用関係で,良いアイデアには予算や時間を与えて育てることです。もちろん,リソース配分も必要となります。 これら,資源の最適配置は,リーダーシップがないと出来ませんね。 皆さまは,すでにお分かりですね。 「イノベーティブな組織運営」には,メンバーにアイデアを出せとか,特許を書けとか,上司圧力で指示命令してもダメです。 組織の中に,ひらめきやアイデアが生まれる土壌をリーダーがさりげなく作ることが大切です。 そこに,リーダーシップの発揮が必要となってきます。 是非 ISO 56002を活用して,組織ですでに運用されているマネジメントシステム(QMS,EMS,ISMSなど)にIMSを加え「イノベーティブな組織運営」を始めてみませんか? ---------------------------------------------------------------------- ■ 知ったかぶりネタ教えます ~ご隠居さんのちょいといい話~ ---------------------------------------------------------------------- ●イノベーションマネジメントの8原則 メイン記事の関連の話題です。 ISO 56002は,イノベーションマネジメントの8つの原則に基づいています。 ・価値の実現(Realization of value) ・未来志向のリーダー(Future-focused leaders) ・戦略的な方向性(Strategic direction) ・組織文化(Culture) ・洞察の追求(Exploting insights) ・不確実性のマネジメント(Managing uncertainty) ・柔軟性(Adaptable strures) ・システムアプローチ(Systems approach) イノベーションマネジメントの8原則は次のページが役立ちます。 https://innovationmanagementsystem.com/innovation-management-principles/ イノベーションマネジメントの原則は,ISO 56000:2020で公開されています。 用語と定義も含まれていますので,参照してみてください。 ---------------------------------------------------------------------- ■ 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- この数週間,心がウキウキすることが続いています。 落語鑑賞(末廣亭),演劇鑑賞(サンモールスタジオ),ジャズコンサート(学生の演奏会/ニッショーホール)と,楽しい時間を過ごしています。 落語は後輩が主任(トリ)を務める寄席に行き,代演により偶然聞けた浪曲が良かった~!トリの演目の「御神酒徳利」も枕から面白かった! 演劇は後輩が脚本・演出のお芝居で,ハートウォーミングコメディの爆笑から涙ウルウルで,終演後は毎回大満足! ジャズのコンサートは,父母会つながりで聴かせていただき,学生だけでなく,OB・OGバンドの演奏,総監督(指導者)の熱唱披露(凄かった!)ありで,充実した時間を過ごすことができました! そして,そのどれもが,人とのつながりで実現しているということ! 年齢を重ねると,人とのつながりって本当に大事で,様々なイベントの後に,久しぶりに会う人とのコミュニケーションが,幸せなひと時でした。 嫌だなと思うことがあっても,こういう幸せな時間を持つことができれば,なんだかんだで大変なことも乗り切れる感じがします。 これらの芸術鑑賞していると,本当に幸せだと思いますので,これからも,積極的にスケジューリングしていこうと考えています。 私って本当に単純人間なんだろうなぁ~。 でもそれ位の方がちょうど良いバランスで,穏やかなシニアになれるのではないかと思っています。 最後までお読みいただきありがとうございました。 ---------------------------------------------------------------------- ■ やさしく学ぶマネジメント ~利益向上のヒント満載~ ---------------------------------------------------------------------- [編集・発行]フューチャーマップス https://futuremaps.jp [ facebook ]https://www.facebook.com/futuremaps.chiba [ instagram]https://www.instagram.com/futuremaps2003 [ threads ]https://www.threads.net/@futuremaps2003 [発行責任者]大日向礼子(仕事の質改善コンサルタント) [お問合わせ]info@futuremaps.jp ---------------------------------------------------------------------- 本メールマガジンの無断転載は禁止します。ご利用の際はご連絡下さい。 転送はご自由です。その際は内容を変えずにこのままお願いします。 ---------------------------------------------------------------------- Copyright © 2003 Future MaPS
