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2021年1月4日[第135号]
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やさしく学ぶマネジメント ~ 利益向上のヒント満載 ~
「自律は自分マネジメント。アウトカムを考えよう!」

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[目次]
・自律は自分マネジメント。アウトカムを考えよう!
・情報化時代のリスク
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大日向礼子です。

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
いつもメルマガをお読みくださりありがとうございます。

読者の皆さまは,1月4日は仕事始めでしょうか?
今年は,新型コロナウィルスの感染拡大防止のために,仕事始めを遅らせた組織もあることと思います。

2021年の干支は,辛丑(かのと・うし)です。
この年は,「痛みを伴う衰退と新たな息吹が増強しあう年」だそうです。
これだけ聞くと,なんだか辛そうな時代ですが,昨年の庚子(かのえ・ね)の「新たな形への変化しようとする状態」に続いているようです。

新型コロナウィルスの感染拡大防止のために,働き方改革として,時間ばかり管理していた従来の日本の組織は,新たな働き方改革としてリモートで仕事を行う形態を取り入れ,ニューノーマル(新常態)と言われてきました。
新たな仕事のやり方ですね。

これがノーマルになり定着していくためには,従来の概念を壊すことも必要でしょうし,DX(*)を加速するための技術,システム,ソリューションの発展,そして,もちろん人々の意識改革も必要です。
これらは時に痛みを伴う改革もあるのでしょうね。
 * DXの説明は前回の「今日のちょいネタ」を見てくださいね。

皆さま,辛丑(かのと・うし)を乗り切って明るい未来を目指しましょう!

今年もお役に立てる情報を発信していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

それでは,今回のメルマガをお届けします。


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■ 今日のちょいネタ ~身近で見つけたちょっと気になるマネジメント~
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●自律は自分マネジメント。アウトカムを考えよう!

メルマガ読者から,前回のメルマガ記事の「監視システムに頼らずに自律する部下を育てよう」は,良い言葉ですねと共感を頂きました。
自分の思っていることが相手に届くととっても嬉しいです。

前回の記事は,マネージャーからみた部下の話でしたので,今回は,セルフマネジメントとか,セルフコントロールという視点で話します。
テレワークには大事な視点です。

「じりつ」は,漢字で書くと「自律」と「自立」とあります。
もちろん,物事を人に頼らず行う「自立」は,社会人として大切なことですが,自分をコントロールする「自律」は,テレワークだからこそ意識して欲しいことです。
律するというのは,英語では,マネジメントとかコントロールが当てはまりますが,コントロールというのは,上から抑え込むニュアンスを持った単語ですので,この場合は,マネジメントが良いと思います。

マネジメントというと,勘の良い人なら,すべて察するでしょう。
自分マネジメントは,簡単に言うと,自分の行動に責任が持てるということです。
自分で行動を立てて,自分で決めた規律に従って,自分で規制して,自分が立てた目標に向かって達成を目指すことです。

自律なので,人からとやかく言われるものではありません。
ましてや,上司から,1~10まで指示されて動くものでもありません。
(こういう指示待ちの人は,テレワークは向かないですね)

現状の業務に対して,目指すべきアウトカムを見据えて,どういう未来になっていることが望ましいか考え仕事を組み立てます。
優先順位を決めることも大切です。

アウトカムと,アウトプットがごっちゃで分からないという方もいるかも知れませんので,ちょと脱線して解説します。

例えば,人との接触事故が多い交差点に歩道橋をかける事業があったとします。
その仕事の物理的なアウトプットは,交差点にかかった歩道橋です。
でも,目指したのは,人との接触事故が起こらない交差点です。
すると,アウトカムは,アウトプットを足掛かりに獲得した成果とか効果です。
歩道橋をかけることによって,年間事故件数が,20件から1件になりました。
これはアウトカムとして成果があったとみなせます。

もうひとつ,データの使い方の話で,ちょっと難しいですが,アウトプットというのは,何らかのプロセスがあれば,データをインプットすれば何かしら出てきます。
ごみデータを入れればごみアウトプットが出てきます。
お宝データを入れれば役に立つであろうアウトプットが出てきます。

ここで「役に立つであろう」という変な言い方をしましたが,データの使い方では,アウトプットを解釈して,そのデータを使って,次の行動につなげて,アウトカム(成果など)に出来るリテラシーが必要になります。

そのためには,知識を蓄積しているだけのお勉強モードでは足りません。
知識を知恵にして,仕事に使えるようにしないと,頭はいいけれど仕事が出来ない人の典型になってしまいます。

そこで,自律の出番です。
(話,戻ってきました!)

目指すべきアウトカムを見据えてと言いましたが,自分の仕事で世の中をどう幸せにしたいのか,モノの提供ではなく,そのモノを使うことで便利な生活の一部に貢献できている!という,イメージ,妄想を膨らませることです。
サービス提供なら,何をしたら市場は振り向くのか,困りことは何かなど。

上司に言われて,分析しました。だけでは,人間の出番はなくなってきます。
自律パーソンは,分析結果を足掛かりに,自分の業務を自分で起こせます。
部長,課長じゃないと仕事は作れないということは全くありません。

知識はフラットですし,逆に部下の方が優位かもしれません。
テレワークになり,アウトカムを出せるリテラシーを持った人材かどかが,より見えやすくなっている気がします。
逆に言うと,仕事の出来ない人が炙りだされつつあるということでしょうか。

(口は悪いですが)会社という器に出かけて,椅子を8時間温めて帰ってくるパフォーマンスで,仕事をしている風に見えていた人は,テレワークとなり,何をしているのかさっぱり見えないローパフォーマーだとバレます。

ですから,前回のメルマガで書いたように,監視することが上司の仕事だとはき違えているマネージャーは,自律する部下たちに相手にされていないかもしれませんね。
オンラインの普及で,今までの中間管理職という人たちは減りつつあるのかもしれません。
フラットな組織構造と自律社員がこれからの時代に合うのだと感じます。


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■ 今日の現場 ~現場のちょっと泥臭いお話~
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●情報化時代のリスク

冒頭でリモートで働く話をしました。
リモートになると,外部から情報にアクセスするため,関連してデータの漏洩などのリスクを伴う状態も増えてきますので,情報化時代のリスクについてお話しします。

コロナ禍で,急にテレワークを余儀なくされ,環境が整わない状態での見切り実施も多くみられたようです。
昨年の春は,オンライン会議システム(Zoom,Teams,Web EXなど)の操作もおぼつかない状態や,安全に会社のサーバーに接続できていないことや,そもそも,モバイルPCを社員たちに貸与していないなど,周辺機器が揃わない状態でテレワークを手探りで実施していた組織もありました。

9か月余りが経過し,今後大きなリスクとなるものに情報リスクがあります。
情報リスクは,使っている情報システムが途絶してしまうリスク,情報そのものから発生するリスクがあります。
テレワークになると,電子,紙を問わず,企業情報や個人情報の漏洩など発生しやすい状態だと言えます。
情報漏洩で意外と多いのが,紙資料だということはご存じのとおりです。

IPA(情報処理推進機構)集計の,組織の情報セキュリティ10大脅威は,昨年度以下のとおりです。

 1位  標的型攻撃による機密情報の窃取(昨年1位)
 2位  内部不正による情報漏えい(昨年5位)
 3位  ビジネスメール詐欺による金銭被害(昨年2位)
 4位  サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃(昨年4位)
 5位  ランサムウェアによる被害(昨年3位)
 6位  予期せぬIT基盤の障害に伴う業務停止(昨年16位)
 7位  不注意による情報漏えい(規則は遵守)(昨年10位)
 8位  インターネット上のサービスからの個人情報の窃取(昨年7位)
 9位  IoT機器の不正利用(昨年8位)
 10位 サービス妨害攻撃によるサービスの停止(昨年6位)

このように観ると,企業の情報化が進むとリスクを考えないとならないことがお分かりいただけると思います。

特に,6位の「予期せぬIT基盤の障害に伴う業務停止」は,昨年16位から,7位の「不注意による情報漏えい(規則は遵守)」は,昨年10位から,上位に入ってきています。
外からの攻撃が多い中で,自組織側で対応できることとして,マネジメントしていかなければ,繰り返し脅威に晒されてしまいます。

情報リスクは,多岐にわたるため,メルマガでは書ききれませんが,ざっくりでは,自然災害リスク,事故・障害,エラーがあります。

自然災害リスクは,サーバーが台風で水没して情報が消失しないように分散させるなど,今では多くの企業が行っている対策です。バックアップの方法,管理体制,代替システム,迅速な復旧対策など講じていると思います。
特に,日常の生活に不可欠な情報を扱っている組織では,自然災害が多い日本で,対応必須です。

事故・障害は,火災,停電,サーバー障害など,想定されるリスクを洗い出し対応しないとなりません。
IPAの情報セキュリティ10大脅威でもあるように,最近では,コロナ禍で,情報を扱う場面が増えてきて,IT基盤もひと昔前のものでは対応できなくなっていることもあろうかと思います。
自然災害は,ある程度仕方ない部分はありますが,事故・障害は,人災である場合が多いので,普段から組織の構成員への教育などリスクマネジメントの活動に組み込む必要があります。

エラーは,データーの入力エラー,プログラムのエラー,システムの操作のエラーなどがあります。
これらも人災であることが多く,教育や労務管理など仕組みで抑え込む方法が一般的です。

その他,情報がウィルスに感染する,組織のコンピューターに外部不法侵入されるなど,情報化時代のリスクはあらゆるところに存在します。
マネジメントシステムで抑えられるとか,費用を掛ければなんとかなるものなら良いのですが,多くの場合は,人を介在して漏洩する場合が多いので,不正か,不注意か問わず,意識付けのための教育訓練を行う必要があります。


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■ 編集後記
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2020年12月22日は,グレートコンジャンクションでした。

木星と土星が重なるという珍しい現象で,重なっているところは,日本からは観察できなかったのですが,日没から二時間後位の南西の空に,肉眼で分かる状態で,木星と土星が並んでいました。

意外と天文のイベントは好きで,たまに星空を眺めます。
世紀の天文ショーでしたが,平日で仕事も立て込んでいて,ギリギリの観察になってしまいました。日没後,太陽を追いかけるように,あっという間に,観えなくなってしまいますので。

写真に収めようと久々の一眼レフを引っ張り出したら,充電ゼロ!ぎょえ~!

間に合わん,星沈む!!と,チョイ充電で,近所の歩道橋まで走っていったら2枚撮って充電切れで,更に夜景モードでシャッタースピードも遅いので,三脚無しで画像ブレブレで,一眼レフだめだめでした。

しゅん…。

結局,スマホで撮った唯一の一枚だけでしたが,ちゃんと,木星と土星がピッタリ並んで写っていたので,画質は悪いけれど,これで納得しました。
肉眼で観察できたことが良かったことです。
ふたつとも大きく見える星なので,ワクワクしました。

もうひとつ,グレートコンジャンクション以降は,地の時代から風の時代になるということらしいです。

地の時代は,形あるものを重んじる物質主義であったことに対して,風の時代では,形のないものが意味を持つようになるとのことです。

まさに,コロナ禍で日本全体が急激にDXに舵が切られて,「データを制するものはビジネスを制する」と,2013年頃から言われてきたことを皆が理解するようになってきました。
POSデータしかりですが,上手く使うと市場を動かせるビックデータはあちらこちらに転がっていましたが,それをビジネスに上手く利用できなかったのが今までですが,これからデータ活用は加速していくでしょう。

私は,もともと統計屋さんなので,データで嘘をつく方法とか面白いと思ってしまいます。思うだけですよ!しませんよ~。
データは,集計結果を見せる人用にいくらでも加工できるということです。
見せるレンジを広げるだけでも差があるように見えるなど,人間は単純なので簡単に錯覚してしまいます。

あ,グレートコンジャンクションの話から,横道にそれてしまいましたね。

要は,これからは,情報,データ,経験,知識,コミュニケーションなどの形がないものが,自分の生きやすさを左右するってことが言いたかったのです。

品質の世界でも,「モノからコトへ」と言われて久しいですが,単にモノをお客様に提供するのではなく,そのモノで,どんなソリューションを提供するのか考えることが優位だということです。
これからは,モノの品質だけを考えていると,取り残されますね,確実に。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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■ やさしく学ぶマネジメント ~利益向上のヒント満載~
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[発行責任者]大日向礼子(仕事の質改善コンサルタント)
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