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● やさしく学ぶマネジメント 〜 利益向上のヒント満載 〜

 ( ^o^)y アウトソースしたプロセスは自社のQMSの中で管理が必要!


───────────────────── 2009年07月29日 [第083号] ─

 [本日の読者様] 414名(mag2:365/melma:49)
 [ホームページ] http://future-maps.com

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 [目次]

 ・アウトソースしたプロセスは自社のQMSの中で管理が必要!
 ・追補改正は自社の仕組みを改善するチャンスです

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 [今回のコーナー]

 ・ISOマイスターへの道 〜QMS熟練職人になってマネジメント改善!〜
 ・今日のちょいネタ 〜身近で見つけたちょっと気になるマネジメント〜

 [お休みのコーナー]

 ・読者の皆様 〜ちょっと素敵なお便り〜
 ・今日の現場 〜現場のちょっと泥臭いお話〜
 ・知ったかぶりネタ教えます 〜ご隠居さんのちょいといい話〜
 ・八っつあん熊さんにも分かる基本のき 〜ISOのお噺(はなし)〜
 ・与太郎さんのおすすめ書籍・メルマガ


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■ イントロだぁ〜くしょん!
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チキチャンリンチャンリン。ドドン!

え〜。毎度お運び頂きましてありがとうございます。

仕事の質改善コンサルタントの大日向礼子です。


皆さまは,7月22日の皆既日食(私の住む関東では部分日食でしたが)を
ご覧になりましたか?

当日は天気が良くなく雲に覆われた日食体験でやや残念でしたが,私は書斎の
窓を開けていましたので,日食前後の自然現象は体験することが出来ました。

関東では,あたりが暗くなることはなく,なんとなく暗いなぁ〜程度でしたが,
日食の前までセミがけたたましく鳴いていたのですが,日食の間は不思議と
静かになり,徐々に辺りが明るくなってきたら,またセミが一斉に鳴き始めた
のです。それは面白い現象を経験しました。
不思議ですね。虫にも何か感じるものがあるのでしょう。

経験は記憶に残ります。仕事も机上の理論ではなく実際に手を動かすことで,
記憶に残り,次の仕事にも良いつなぎができます。

それでは,今回も元気にいってみましょ〜!


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■ ISOマイスターへの道 〜QMS熟練職人になってマネジメント改善!〜
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●アウトソースしたプロセスは自社のQMSの中で管理が必要!


ISO 9001:2008追補改正版の目的のひとつに,TC/176による公式の解釈を必要と
するような曖昧さの除去がありました。

追補改正のひとつが「4.1 品質マネジメントシステム 一般要求事項」に記載
されている「アウトソース」です。

TC/176国内委員会によると,ISO 9001:2000発行以降
「アウトソースとは何を意味するのか」という質問が多く寄せられたそうで,
TC/176からの支援文書として,「Guidance on Outsourced process
(アウトソースしたプロセス)/2003年」も発行されました。

しかし実際は,ISO/TC176による支援文書の存在すら知らない規格使用者が
多数いたことも事実です。


多くの企業では,コストダウン,効率化のために今まで自社で保有していた
プロセスを外部に出すようになったのですが,必ずしも製品品質が確保されて
いるとは言えない状況がそこにありました。


私も,TC/176国内委員会の,ISO/DIS 9001:2008妥当性確認プロジェクトに
参加させて頂きましたが,2008追補改正版の明確にしなければならない部分の
メインとして,アウトソースの管理があることは十分に理解できました。


ISO 9001:2000からISO 9001:2008への4.1項の変更は以下の通りです。

※理解のためにJISを引用しますが,翻訳の際に,shallを「〜こと。」と
 訳していたものを「〜ねばならない。」にするように,JIS Q 9001:2008
 から変更になっていますので,日本語が異なるので英語も異なるという
 わけではないことに注意して下さい。

(JIS Q 9001:2000 4.1から引用)
 要求事項に対する製品の適合性に影響を与えるプロセスをアウトソース
 することを組織が決めた場合には,組織はアウトソースしたプロセスに
 関して管理を確実にすること。
 アウトソースしたプロセスの管理について,組織の品質マネジメント
 システムの中で明確にすること。

  ↓

(JIS Q 9001:2008 4.1から引用)
 要求事項に対する製品の適合性に影響を与えるプロセスをアウトソース
 することを組織が決めた場合には,組織はアウトソースしたプロセスに
 関して管理を確実にしなければならない。
 これらのアウトソースしたプロセスに適用される管理の方式及び程度は,
 組織の品質マネジメントシステムの中で定めなければならない。


ISO 9001:2000の「4.1一般要求事項」との差は,
「アウトソースしたプロセスに適用される管理の方式及び程度」という表現が
追加され,注記2,注記3が追加されたことです。

(JIS Q 9001:2008 4.1から引用)
 注記2 “アウトソースしたプロセス”とは,組織の品質マネジメント
    システムにとって必要であり,その組織が外部に実施させることに
    したプロセスである。

 注記3 アウトソースしたプロセスに対する管理を確実にしたとしても,
    すべての顧客要求事項及び法令・規制要求事項への適合に対する
    組織の責任が免除されるものではない。
    アウトソースしたプロセスに適用される管理の方式及び程度は,
    次のような要因によって影響され得る。
    a) 要求事項に適合する製品を提供するために必要な組織の能力に
      対する,アウトソースしたプロセスの影響の可能性
    b) そのプロセスの管理への関与の度合い
    c) 7.4の適用において必要な管理を遂行する能力


これにより,アウトソースしたプロセスの管理が,規格解釈の違いにより,
丸投げで何も管理されていなかったという状態を回避する追補となっています。

注記3 a)は,
アウトソースしたプロセスが,組織の能力にどのような影響を及ぼすか
(要求事項に適合する製品を提供するのにどれだけ影響を及ぼすか)によって,
管理の方式及び程度を決めなさいといっています。

注記3 b)は,
同一作業場や,設計ステージなどで,元請けと下請けが一緒に作業している
場合などで,自分の会社から見たアウトソースは元請け(子)であり,
そこから更に下請け(孫)に発注されている場合は,自社から見た場合に
関与できる範囲はどこまでかということや,
子会社(設計会社)が親会社の工場で製造を行う場合など,子会社の立場が
自社である場合,親会社の製造にどこまで関与できるのかということに
関して,管理の方式及び程度を決めなさいといっています。

注記3 c)は,
「7.4 購買」を適用することによって,アウトソース先の選定,評価,再評価,
購買情報の明確化・購買製品の検証などの管理の方式及び程度が,自社で
決めている購買規定などを利用して業務遂行できるということをいっています。
アウトソースの管理は有形無形問わず,「7.4 購買」を前提とした要求事項に
なっているということです。


【ISOマイスターへの道】

  01. まずは「JIS Q 9001:2008」をじっくり読んでみよう!
  02. 大事なのは結果!“Output Matters”の意図を知ろう
  03. アウトソースしたプロセスは自社のQMSの中で管理が必要!


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■ 今日のちょいネタ 〜身近で見つけたちょっと気になるマネジメント〜
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●追補改正は自社の仕組みを改善するチャンスです


私がマニュアルチェックをした会社の話です。

そこは,親会社から設計・製造を請け負っているのですが,設計会社なので,
生産工場は持っていません。そこで,親会社の工場で製造と出荷検査をして,
親会社に納めるという流れの仕事をしています。

この会社の品質マニュアルは当初,アウトソースはないという記述でした。
親会社から請負った設計で,工場も親会社からの指定なので,そのように
考えても不思議ではありませんでした。

しかし,ISO 9001:2008になって,4.1項の注記3 b)のように考えれば,
親会社だろうが関与の度合いを明確にして,製造プロセスはアウトソースの
管理をしているという品質マニュアルの構成にしないとなりません。

子会社で設計した通りの製品にしてもらうためには当然,親子という関係では
ない,EMS会社という扱いでの発注の条件などが存在するはずです。
親会社には何も言えないという道理はありません。


このように,うっかり勘違いしていた組織も,
ISO 9001:2008追補改正版発行により,品質マニュアルの見直しが行われ,
社内外から見てより分かりやすいマニュアルになっていくことでしょう。

ISO 9001:2008追補改正を,自社の仕組みを改善するチャンスと捉えて
仕事を見つめなおし,自社のQMSの仕組み改善して下さい。


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■ 編集後記
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千葉県吹奏楽コンクールの中学生の部を鑑賞してきました。

保護者の多くは,自分の子供の中学の出番の前後だけ鑑賞するので席の出入り
が激しかったのですが, 私は,せっかく入場料を払うので,お友達のママと
一緒に,朝一番から夕方の最後まで聴いていました。

中学生が一所懸命演奏している姿を見るのは良いですね。
ひとつの学校の出番は10分ですが,10分間演奏を続けるのは大変なことです。

演奏のレベル差はだいぶありましたが,中学生なので先生の指導とか,
やる気スイッチで,すぐにレベルアップするのではないかと思います。

表彰式の歓喜と落胆の様子も素直な中学生の気持ちが見え隠れしていました。
くやしさで涙を浮かべる子もいて,それだけ一所懸命やったという気持ちが
伝わり良い一日を過ごすことができました。

息子の中学校は残念な結果でしたが,
顧問の先生が「皆で一緒に練習して頑張ったことが金賞だ。」と話していた
と息子から聞き,先生もいいこと言うなぁ〜と思いました。


おあとがよろしいようで。


デデン!


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