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● やさしく学ぶマネジメント 〜 利益向上のヒント満載 〜

 ( ^o^)y 会社経営の根源となる質問に対する答えを持っているか?


───────────────────── 2007年04月23日 [第063号] ─

 [本日の読者様] 455名(mag2:391/melma:33/melten:31)
 [ホームページ] http://future-maps.com

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 [目次]

 ・会社経営の根源となる質問に対する答えを持っているか?
 ・ISO9001/ISO9004の生い立ちに触れる

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 [今週のコーナー]

 ・読者の皆様 〜ちょっと素敵なお便り〜
 ・知ったかぶりネタ教えます 〜ご隠居さんのちょいといい話〜

 [お休みのコーナー]

 ・今日のちょいネタ 〜身近で見つけたちょっと気になるマネジメント〜
 ・今日の現場 〜現場のちょっと泥臭いお話〜
 ・八っつあん熊さんにも分かる 基本のき 〜ISOのお噺(はなし)〜
 ・与太郎さんのおすすめ書籍・メルマガ


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■ イントロだぁ〜くしょん!
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チキチャンリンチャンリン。ドドン!

え〜。毎度お運び頂きましてありがとうございます。

仕事の質改善コンサルタントの大日向礼子です。

新年度(4月)になってから初めてのメルマガです。
引き続きよろしくお願いします。

前回に引き続き,「リーダーシップ」の観点(特に経営者の視点)について
メールを戴いた内容の展開と,ISO9001とISO9004ってそもそも何だっけ〜?
という疑問の解決に役立つような記事を取り上げました。

今回も,皆様と一緒に「仕事の質改善」のヒント分け合います。

それでは,元気にいってみましょ〜!


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■ 読者の皆様 〜ちょっと素敵なお便り〜
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●会社経営の根源となる質問に対する答えを持っているか?


たかちゃんさんからメールを戴きました。いつもありがとうございます。

第062号のテーマ,「ゴールに向かって組織の力を束ねる「リーダーシップ」」
に対するご感想です。

掲載許可を得て皆様に展開しています。


----- ここから -----

時々、協力会社の社長さんとコーヒーを飲みながら歓談する時に、
「あなたの会社はどういう会社か一言で説明してくれませんか?」とか
「あなたの会社にとって一番大切にしている価値観とは何でか?」とか
「あなたの会社が社員に約束していることは何ですか?」とか
「あなたの会社にとってお客様に一番アピールできる点は何ですか?」とか
聞くが、即座に明確な答えを言える人は少ない。

会社経営にとって、根源とも言える質問に対する答えを常日頃考えていない
経営者が、社員に対して「組織の目的及び方向を一致させる」ことなんて
できるのだろうか。

私の経験では、そういった会社は

第一に、組織の中のそれぞれの役職の役割分担がはっきりしていないし、
責任の所在が明らかではない。

第二に、自社の商品やサービスが、お客様にとってどういうメリットがある
のかはっきりとしない。

第三に、カタログなんかを見ても、他社に対する自社の優位性が明確に
表現されてはいない。

第四に、仕事をさせると、お客様の目線ではなく社内力学で仕事をする。

ISOの表現は抽象的だし難しいので、一体何のことを言っているんだろうと
思うことがあるが、私が実際に毎日ビジネスで出会う現象から書くと
こういうことなのかもしれない。

長い間会社で商売をしていると、ただただ毎日が過ぎていくだけで、
あまり会社の根源に係わるようなことは考えないようになるのだと思う。

時には、ISOの小難しい文章を読んでそんなことを考えてみるのも
会社経営にとって大切なことなのではないか。

----- ここまで -----

たかちゃんさんありがとうございます。
会社の最高責任者だけに,言っていることに迫力と実感がりますね〜。

>即座に明確な答えを言える人は少ない。

というのは,普段から,自分の会社の“成長戦略”を考えていないからなのか,
考えられないほどの自転車操業なのか。

多分,前者なのでしょうね…。


>社員に対して「組織の目的及び方向を一致させる」ことなんてできるの
>だろうか。

よく,CS顧客満足をもじって,ES(社員満足)とか,PS(パートナー満足)と
いう言葉(造語)があります。

お客様を満足させるには,
・社員が満足して,活き活き働ける環境を整えることが必要ですし,
・パートナーが持っているコンピテンスを最大限に発揮できる環境を整える
 必要があります(*)。
 * 今の世の中,パートナー(会社によって,協力会社,外注会社などと
   呼ぶこともあります)を使わない会社などほとんどないのですから。

社内力学で自分のこと中心では,マネジメントとしては,いささかまずいの
では?と思います。

しかしながら,このような会社は,オーナー会社であったり同族会社であった
り,自分中心の我がままでやってこれて,回りも何も言わないから,気がつか
ないという,不幸な環境に置かれたトップマネジメント何かもしれません。
(パロマ,不二家など…。勝手な思い込み…。)

>ISOの表現は抽象的だし難しいので、一体何のことを言っているんだろう
>と思うことがあるが

ISOは小難しくないと思いますよ。
斜に構えると,途端に難しくなると思います。
自然体で,素直に読めばいいのです。

変な日本語もあるようですが,もともとが,英語圏の人の感性で文書が作られ
ていて,それを日本語にしているのですから仕方ないです。

英語の人は,例えば,コンピテンス,スキル,アビリティは違うと主張しても,
日本人からみれば,そう目くじらをたてて違うというレベルでもないでしょう。
みたいな感じです。

そんな感じでISO9001を大雑把に大局観で見てみると,案外いいこと言ってる
じゃん!と思えますよ。

たかちゃんさんの第1〜4の法則!?が面白いと思いました。
特に,第1と第4が,まったくその通りだと共感する読者もいらっしゃるのでは
ないででしょうか?

企業は社会の公器であり,お給料はお客様から戴いているのだということを
再度,認識する良いきっかけを提供してくださったご意見だと思います。
(反面教師事例ですね。)


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■ 知ったかぶりネタ教えます 〜ご隠居さんのちょいといい話〜
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●ISO9001/ISO9004の生い立ちに触れる


ISO9000シリーズを,1978年版または,それ以前から知っている人は,
ISO9004は,供給者のための規格で品質管理(内部品質管理)を目的としてい
る。という解釈で理解してきたと思います。

しかし,今の,ISO9000シリーズをみるとだいぶ様子が変わってきています。
おやっ?と,疑問を持たれたまま,現在に至っている方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?

先日,ISO9000シリーズを社内に導入した当初に自分が理解していたISOと違う
という疑問を持たれた方からメールを戴きまして,その回答をしましたので,
内容をメルマガ読者に展開します。

ということで,今回の知ったかぶりは,
ISO9001/ISO9004の生い立ちに触れてみましょう〜。(^-^)


ISO9000シリーズは,当初「契約型商品」に対応する品質保証の道具としての
ISO9001〜9003と,「市場型商品」に対応する品質管理の道具としてのISO9004
で構成する,という意図で作られていました。
* 現在は,ISO9001〜9003はISO9001に統合されています。

そして,ISO9001〜9003は,BS5750(英:Quality Systems)を母体に,
ISO9004は,ANSI/ASQC Z1-15(米:Generic Duidelines for Quality Sysytems)
を母体に制定されました。

「国際品質保証規格 対訳と解説 久米教授監修 規格協会発行」という,ISOに
スタート段階から関わっている人にとっての古典?(バイブル?)には,その
辺のことが解説されています。

初版の169ページに,
「ISO9001〜9003の規格は上に述べた契約型商品に,ISO9004は市場型商品に
適用することを意図している。」と記述されています。

ここでいう契約商品,契約型商品とは,下記の通りです。
(「国際品質保証規格 対訳と解説」 P168引用)

契約型商品:「…最終的には製品の規格は購入側で定められ,これが契約と
       なって製品の売買が行われる。このような商品を契約型商品と
       呼ぶことにしよう。」

市場型商品:「…商品は購入者との契約で作られるのではなく,農産物や魚類
       が市場に持ち込まれて売買されるのと同じ形態をとるので,
       市場型商品と呼ぶことにしよう。」

これらは「すなわち,ISO9001〜9003は購入者のための規格であり,ISO9004は
供給者のための規格である点に本質的な相違がある。」と同解説書で説明して
います。

メーカーにお勤めの方は,理解しやすいと思いますが,
契約型商品の品質管理方法は,管理要素のいくつかはお客様(購入者)に
よって指示されます。仕様書という形で,顧客要求が指定されるのです。
一方,市場型商品の品質管理の方法は,メーカー(供給者)が自主的に決め
ます。すなわち,自分たちの狙いの品質を各種基準として設定します。


この「ISO9001〜9003は購入者のための規格であり,契約型商品に適用する,
ISO9004は供給者のための規格であり,市場型商品に適用する。」という
考え方は,1994年発行の改訂版では変化し,市場型商品と言えども保証の概念
は適用可能ですので,ISO9001〜9003を適用可能と変化してきました。

従って,契約型商品,市場型商品の如何を問わず,
ISO9001〜9003は顧客への品質保証の実行可能性の明確化の道具として,
ISO9004は企業の事業性維持向上のために自らの責任の下で行う管理活動の
道具として,作られていると解釈されるようになってきました。

この解釈は,1994年版の規格のタイトルからも読み取れ,
ISO9001は「品質保証モデル」であり,
ISO9004は「品質管理及び品質システムの要素」でした。

2000年版では更に,マネジメントシステムとなって概念は広がっています。
ただし,顧客への保証の実行可能性の明確化の道具という概念は変わって
いません。

2000年版の規格タイトルは,
ISO9001 品質マネジメントシステム−要求事項
ISO9004 品質マネジメントシステム−パフォーマンス改善の指針
となっています。

ここまでくると,契約型商品の品質保証,市場型商品の品質管理という概念は
規格タイトルからは読み取れません。


これは,1987年の初版発行後に,急速に拡大してきた第三者審査登録の場で,
ISO9001〜9003/ISO9004が,当初意図した,契約型商品,市場型商品の如何を
問わずに第三者審査登録が行われたために,
ISO9001〜9003規格制定時には,第三者審査登録のための規格という意図では
なかったのですが,市場の流れを無視できないほど第三者審査登録制度が拡大
しその影響があったため,このような改定遍歴をたどったものと思われます。

第三者審査のための要求事項ということがクローズアップされ過ぎたために,
ISO9001〜9003の初版とISO9004の初版の意図である,市場型商品と契約型商品
を区別して捉えた,品質保証/品質管理の考え方が無視され,多くの審査登録
が行われてきたことは,1987年度版の規格の当初の意図と矛盾を抱えていた
わけです。

さらに,1994年の改訂時に,規格の意図をいっそう分かりにくくしてしまった
という背景もあります。

すなわち,1994年の改版では,市場の動きを追認する概念の変更があったにも
かかわらず,規格の大きな変更は無かった,と表現されたために,規格が本来
持つ「ISO9001〜9003は契約型商品にISO9004は市場型商品に適用」という性格
をいっそう分かりにくいものにしてしまったのだと思います。


このような生い立ちのISO9001/ISO9004は,
2008年に改版される予定であり,現在CD1の段階です。
ISO9001は,要求事項追補改定(基本事項は変わらない),
ISO9004は,全面改定(持続可能性を目指す運営管理に関する指針),
として発行される予定のようです。

従って,品質保証/品質管理という規格開発当初の概念はなくなり,
品質マネジメントシステムと,補完するガイドのような関係になるのですね。

規格ユーザから見ると,今後の動きがとても気になるところです。


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■ 編集後記
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4月は新しいスタートを迎えた方も多いと思います。

我が家でも,下の息子が,4月9日に小学校の入学式があり,ピカピカの一年生
になりました。

ちょうど小学校に通うようになり2週間が経ちましたが,水色のランドセルを
背負って学校に行くのが楽しくで仕方がないようです。
いつも時間ギリギリの“にい”(お兄ちゃんのことをこう呼びます)も,
つられて支度が早くなっているので,親的には相乗効果でラッキーです。

(^^;水色のランドセルは,本人の強い希望なのです。

お友達からからかわれるかと心配しましたが,今の子どもたちは,色々な色の
ランドセルが当たり前らしく,親の取り越し苦労でした。良かったです。
でもやっぱり,ほとんどの男の子は,黒のランドセルでしたね。

遠くからでも,息子がどこにいるか分かって,集団下校時は便利?です。

4月一杯の慣らし期間は,地区ごとに親が交代で集団下校のお迎えをします。
働くママには時間的にはつらいところですが,これも子どものためと,親同士
の交流などありますので…。(^^;ゞ

私も,今年は(今年も?)学校の役員で,卒業対策委員と校外委員を受け持ち,
仕事も私事も大変な一年になりそうです。でも頑張る!

おあとがよろしいようで。。。


デデン! 


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