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● やさしく学ぶマネジメント 〜 利益向上のヒント満載 〜

 ( ^o^)y サプライチェーンからCSRを見つめる


───────────────────── 2006年08月17日 [第054号] ─

 [本日の読者様] 475名(mag2:404/melten:38/melma:33)
 [ホームページ] http://future-maps.com

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 [目次]

 ・サプライチェーンからCSRを見つめる
 ・CSRの基礎知識と日本と海外の考え方の違い
 ・ブランドとレピュテーション

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 [今週のコーナー]

 ・今日のちょいネタ 〜身近で見つけたちょっと気になるマネジメント〜
 ・与太郎さんのおすすめ書籍・メルマガ
 ・今日の現場 〜現場のちょっと泥臭いお話〜

 [お休みのコーナー]

 ・読者の皆様 〜ちょっと素敵なお便り〜
 ・八っつあん熊さんにも分かる 基本のき 〜ISOのお噺(はなし)〜
 ・知ったかぶりネタ教えます 〜ご隠居さんのちょいといい話〜


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■ イントロだぁ〜くしょん!
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チキチャンリンチャンリン。ドドン!

え〜。毎度お運び頂きましてありがとうございます。

仕事の質改善コンサルタントの大日向礼子です。

前回のメルマガで,マイブームのCSR(企業の社会的責任)を取り上げました。
今回は,CSRについてさらに考えてみました。

前回のメルマガで触れた“品質マネジメントの八原則”を考えて仕事の質改善
の側面からCSRを考えるということは,石門心学とか,近江商人の三方よし(*)
など日本人のDNAとして元来持っているものです。

新しい考え方ではないということをかなり前のメルマガでも書きました。

* 「売り手よし・買い手よし・世間よし」はいわば近江商人の経営理念という
 べき理念です。

この,石門心学とか,近江商人の三方よしなどは,いわば,プラスベクトルの
発揮行動といえます。

しかし,実際起きているマイナスのベクトル(消費者からのバッシング,不買
運動など)に目を向けて,経営者として何を考え,どう行動してリスクマネジ
メントを行っていくかをもっと考えるべきではないか…。
そんなことを考えたりしています。

こんなテーマで,皆様と一緒に「仕事の質改善」のヒント分け合います。

それでは,元気にいってみましょ〜!


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■ 今日のちょいネタ 〜身近で見つけたちょっと気になるマネジメント〜
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●サプライチェーンからCSRを見つめる


はじめにでも書いたとおり,CSRは,本業でお客様を満足させ,企業は利益を
得て,世間からも認められる企業であり,その企業の業績が生活を豊かなもの
にする。というのが軸だと思います。
(前回のメルマガでも「CSR 働きがいを束ねる経営」という話をしました。)


「第9回 生活者の“企業観”に関するアンケート結果報告書」
http://www.kkc.or.jp/society/survey/enq_060124.pdf
(財団法人経済広報センター/2006年1月)から見ても分かる通り,CSRの重要
度トップは,「本業に徹する(優れた商品・サービス・技術などをより安く提
供,安全・安心の確保)」が非常に重要と答えた人が86%でトップでした。

そして,「不測の事態が発生した際の的確な情報発信などの危機管理」が非常
に重要と答えた人が61%で第2位でした。
トップと第2位の差は大きく,いかに消費者が「本業に徹する」ことが,CSRの
基本だと考えているということが読み取れます。

CSRというと,環境への配慮だという,環境信仰!?の強い人もいますが,この
アンケート結果で「省資源・省エネや環境保護などへの取組み」が非常に重要
と回答した人は43%で第5位です。


面白いことに,「メセナ(スポーツ・文化・芸術支援)やフィランソロピー
(社会貢)などへの取組み」が非常に重要と回答した人は6%で最下位です。

しかし,CSRの生い立ちを考えたりしていると,CSRという輸入された言葉を,
受け取り側(日本企業側)が好きなように解釈して,前回も述べた,メセナや
社会貢献に傾注している,日本のCSRの取り組みに心配感を覚えます。
(アメリカのCSRの考え方に従ってきた結果でしょうか。)


先日,ある駅前で,会社の制服を来て,たすきをかけて,駅前の掃除をして
いる従業員たちの姿を見かけました。
某ローン会社のCSR活動の一環なのでしょうが,出勤途中の私には,こういう
ことを従業員に強いている会社で働くのは嫌だよなぁ〜。とさえ思わせる光景
でした…。たすきですよ〜。選挙じゃないんだから…。

これは,私の勝手な意見ですが,何も朝早く出勤してみんなで駅前の掃除を
しなくてもいいのに。(−−;さらにこれ見よがしに制服とたすき…。
だったら,お客様に喜んでもらうサービスを開発するほうに時間をまわすべき
じゃないかな…。こんな会社は嫌だ〜。(鉄拳風)

町内で町をきれいにしましょうというために,駅周辺を掃除するとか,銀座を
きれいに保つために(ブランドである銀座を,守り愛すが故),各社の社長も
参加して年に2回の大掃除をするなどという活動は,先に話した某ローン会社
のお掃除活動とは,真の意図が違うと思います。


脱線しましたが,アンケートの話に戻ります。
メセナやフィランソロピーは消費者から見たら最下位なのです。本業で責任を
果たせない会社は,いくら,ボランティアに力を入れて社会に優しい会社です
ということを着飾っても,所詮表面つらだけなんです。

「本業に徹する」というのはもちろん,「不測の事態が発生した際の的確な
情報発信などの危機管理」も消費者からするときちんとして欲しいところです。
問題が起こったら隠蔽するのではなく,早く情報をステークホルダーに伝えて
欲しい…。あたりまえのことです。

ステークホルダーは従業員も含まれます。
社内に隠し事のある会社は,従業員だって会社を信用して働くことなんか出来
ません。当然,社員の自律性を損ね,やる気を削ぎ,マイナスのスパイラルに
落ち込んでいくだけです。

ガス瞬間湯沸かし器の問題でも,下請けの不正改造を見過ごすという経営側の
体質がおかしいと言わざるを得ません。最初は関係ないと言っていたし…。
CSR活動で消費者が何を期待しているかを正しく把握し行動するのが,トップ
マネジメントの役割です。

ガス瞬間湯沸かし器の場合は,品質問題・安全問題が人命をも奪う形になって
しまったので,最悪の結果なのですが,製品が人命を脅かす問題でなくても,
世間の信用を一気に失墜してしまう例もあります。

例えば少し前ですが,1996年にナイキが児童労働(*)で世間からたたかれた
とき,インターネットを通じてナイキに対する反対キャンペーンが繰り広げら
れ,不買運動や学生デモに発展しました。ナイキはいろいろ手を打ったようで
すが事態はなかなか収束せず,経営に打撃を与えました。

* 東南アジアの生産委託先工場において,児童労働,強制労働,低賃金労働,
 長時間労働,セクハラ問題が露呈しました。(NGOによる指摘)。


この2つの事例は,経営者に何を学ばせようとしているのでしょうか…?
私は,CSR活動は,自分の会社だけで完結するものではなく,自社を取り巻く
環境(最近はネットワーク経営などとも言います)である,サプライチェーン
のマネジメントに目を向けるということだと思います。

下請け孫受けが起こした不祥事であっても,サプライチェーン全てにおいて,
親会社は責任があるのです。

見て見ぬ振りは最悪ですが,知らなかったでは責任は免れません。
知らなかったのは,監督不行き届きであり,ISO9001から見ても,アウトソース
の管理の部分のマネジメントが機能していないのです。

ナイキの問題は,ブランド好き(!?)の日本には,不買運動なんてどこ吹く
風でしたが,貧困で児童労働を強いられる(会社は雇う気がなくても履歴年齢
を偽ってでも働かないとならない,小学校にもいけない事情がある)という国
に生産移管をしたり,下請けに出すということは,その国の文化を知らないと
いけません。歴史を知らないといけません。
単に人件費が安いからというコスト面しか見ていないことがまずいのです。


次に,ナイキが指摘を受けたNGOの存在です。
「ヨーロッパのCSRと日本のCSR 何が違い、何を学ぶのか。」という本のなか
でも,ヨーロッパ,アメリカのNGOの存在を取り上げています。

サプライチェーンのCSRの問題と切っても切り離せない関係にあるのがNGOです。
企業の行動を監視し,問題行動を指摘するのです。

ナイキもそうですが,飲料のビンをペットボトルにしようとした企業が叩かれ
たり,事例を探してみると実に多くあります。

しかし,日本はそれほど強烈に問題を指摘するNGOが存在しないという事情も
あり,平和ボケして,企業が,本業で頑張ろうとか,半歩先を目指そうとか,
消費者からどう評価されているかなどの感覚が鈍くなっているのかも知れませ
ん。サプライチェーンのCSR問題は,これからますます増えると思います。


日本の会社は,日本だけではやっていけないわけで,海外企業と連携していか
さるを得ないので,CSRも,環境,メセナ,フィランソロピーが主軸ではなく,
海外の事情や法律などもっと知って経営をしないと,そのうち次々につまづく
企業がでるのではないかと心配になります。

CSRは,企業経営そのものであり,トップの人格が反映されるものです。
その辺をもっと深く考えて欲しいですね。
もちろん,自社だけでなくサプライチェーンを意識して…。


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■ 与太郎さんのおすすめ書籍・メルマガ
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●CSRの基礎知識と日本と海外の考え方の違い


CSRについて考えるのに,2冊の本を読んでみました。

正しい基礎知識を得るための本1冊と,日本と海外の考え方の違いを知るため
の本1冊を読みましたので,ここで紹介します。

では,まず基礎知識から…。

「CSR入門講座 第1巻 CSRの基礎知識」
 松本 恒雄 監修
 出版 : 日本規格協会
 http://www.bk1.co.jp/product/2562623/p-hina56226

CSRの基礎知識というタイトルの通り,基礎知識をえることが出来ます。
CSRを知らない人が最初から学べるように構成されています。
CSRの歴史と背景,日本の動き,海外の動きなども掲載されています。

CSR活動を経営に活かす,企業ブランドに活かすなど本来活動もきちんと書か
れています(CSR活動は経営そのもの,経営トップのリーダーシップ)。
言葉の解説から始まっていて親切です。


次に,ヨーロッパとの違いは…。

「ヨーロッパのCSRと日本のCSR 何が違い、何を学ぶのか。」
 藤井 敏彦 著
 出版 : 日科技連出版社
 http://www.bk1.co.jp/product/2592843/p-hina56226

ヨーロッパのCSRと日本のCSRの違いを理解することが出来ます。

日本でCSRというと,順法・環境・フィランソロピーが中心となっており,
その背景はアメリカのCSRの考え方を輸入したからだとか,ヨーロッパのCSRは,
失業問題が,政府だけではどうにもならなくなったため,産業界がその解決に
貢献するようになったことからなどの解説もあり,生い立ちを知ることが出来
て有益です。

失業や人種問題などは日本のCSR活動を見ていると想像がつかないと思います。
また,児童労働などを海外の他人事と思わず,親会社のCSRとしては,ベンダー
管理も,孫請け会社の行動にも責任を持たないといけなく,自社のサプライ
チェーンに責任を持つ必要があることを再認識させられます。


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■ 今日の現場 〜現場のちょっと泥臭いお話〜
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●ブランドとレピュテーション


ブランドは「地に落ちたブランド」という言葉があるが地に落ちる(ゼロにな
る)だけで,マイナスにはならない。でもレピュテーションはマイナスがある。

今は一般の人たちが,ウェッブなどで情報発信を手軽に出来るので,マイナス
のレピュテーションが広まると,ちょっとやそっとじゃゼロまで回復できない。
ましてやプラスになるのは難しい。

これは,以前,優良企業の「知の革新」について研究する機会があり,その時
セミナーリーダーをした人が教えてくれた話です。


前回のメルマガを書くときに,CSRについていろいろ考えました。
今回,ヨーロッパの動きを知ることにより,CSRの深さと広がりに触れました。
そして,ブランドとレピュテーションの話を思い出したのです。


ブランドを作るには時間がかかります。良いレピュテーションが広まるのは,
やはりある程度の時間を必要とします。(口コミなど)
でも,悪いレピュテーションが広まるのは瞬時です。

少し前も,トリンプの社長が,ブログで,吉行淳之介の官能小説が好きで,
ブラジャー(会社の製品)をプレゼントした。という話を掲載した途端,女性
団体からのバッシングにあい,不買運動が起こり,結局社長ブログは閉鎖され
たという騒動がありました。

社長の小説の趣味は自由なのですが,会社という公器の社長という立場であり
ながら,軽率な行動が,悪いレピュテーションを広めたといえます。

CSRからみても,社長自身がリスクアセスメント,リスクマネジメントが出来て
いなかったのではないでしょうか?
社長ブログは単なる日記ではないということです。(恐るべし!)

社長ブログ(社長が書くブログ)は,社員を含め,ステークホルダーに広く,
自分(社長)の考えを理解してもらえる道具として,また経営に有益だと一躍
ブームになりました。
実際,オーケストラ経営(シンフォニー,調和が取れている,経営者は指揮者)
にブログが役立つとの話もあります。

しかし,情報発信の仕方を間違えると,ネット社会ではあっという間に尾ひれ
がついて悪いレピュテーションが一人歩きを始めるのです。
気をつけるに越したことはありません。


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■ 編集後記
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一ヶ月振りのメルマガです。
ちょっと間が空いてしまいましたね。(^^;ゞ

7月は,下の息子のお泊りが2回もありました。

幼稚園のお泊り保育では,1泊2日で筑波山に行き,サッカーを習っている,
スポーツクラブが主催するキャンプでは,2泊3日で栃木県に行きました。

今まで外で泊まったことなど一度もない箱入り息子!?なのに,大丈夫なの
かと心配でしたが,2つのイベントを無事こなして帰ってきました。

幼稚園のお泊り会は,幼稚園の先生全員参加で結構細かく面倒を見てくれて,
ホテルにお泊りなので,取立て心配はしませんでしたが,スポーツクラブの
キャンプは,本当にキャンプ場なので,甘やかしな母親の私はかなり心配で
した。さらに2泊だし。

私自身が,山でキャンプという自然たっぷりな行動があまり得意ではないので
子供には,キャンプ経験は一度もさせたことがありません。

スケジュールをみると,カレーを作ったり,バーベキューをしたり,朝は6時
から起きて,虫取りをする(前の日の夕方に,カブトムシの罠?餌?を仕掛け
るらしい…)など,かなり自然たっぷりでした。

さらに,虫取りのあと,自分たちでサンドイッチを作ったり,ホットドックを
作ったり,昼間は水遊びと,本当に,自然と遊ぶスケジュールでした。
(−−; 母,やや苦手…。ははは…。

2泊3日のお迎えの時は,劇的な再会と思いきや,息子は結構淡々としていまし
た。なぁ〜んだ。ウキウキしてるのは母だけ??

その後,上の息子も,4泊5日でキャンプに行きました。
今回は,バンガローではなくにテントに寝て,自炊し,カヌーをやったりと,
かなり自然体験をしたようです。

帰ってきて話を聞いたら,「あ〜。テレビが懐かしい。やっぱこっちのほうが
いいな。」だと。ふう〜ん。
(−−;いかん。テレビに頭の中を占拠されている。親・子ともども…。


おあとがよろしいようで。。。


デデン!


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[編集・発行] フューチャーマップス http://future-maps.com

[発行責任者] 大日向礼子(仕事の質改善コンサルタント)

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