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2004年03月10日[第012号]
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やさしく学ぶマネジメント ~ 利益向上のヒント満載 ~
「Quality is never an accident. 運命は決まってる!?」

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[目次]
・Quality is never an accident. 運命は決まってる!?

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■イントロだぁ~くしょん!
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チキチャンリンチャンリン。ドドン!

え~。毎度,お運びくださいましてありがとうございます。


バレンタインの次はホワイトデー(3月14日)ですね。
2月14日のバレンタインデーに女性からチョコレートを贈られた男性が返礼の意味を込めてプレゼントをする日です。

バレンタインは,聖バレンティヌスの殉職した日なのに,ホワイトデーは,1978年(昭和53年)に福岡市のお菓子屋「石村萬盛堂」が発案したと言われています。
最初はマシュマロをプレゼントしたので「マシュマロデー」と呼ばれていたようです。
日本の商売根性見上げたものですっ!!「石村萬盛堂」さん!あんたは偉い!

今年は指向を変えて,お花のプレゼントなども良いのではないでしょうか?
お花をプレゼントする男性はキザじゃない?と思わないで!お花をもらうと女性はうれしいものです。
私の知り合いには,結婚記念日に毎年お花を贈る方がいて,素敵だなぁ~。と思っています。
私もお花大好きです!!

では,今回も張り切っていってみましょう!

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■今週の現場 ~現場のちょっと泥臭いお話~
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●Quality is never an accident. 運命は決まってる!?


仕事はいつも攻めで前向きに行きたいですね。
そうは言っても,品質保証/品質管理部門にいると,どうしてもクレームやら障害やら要望(時には顧客の無理難題など)に振り回されることがあります。

とある仕事で,社外の方から電子メールを受け取りました。
その中に,以下の言葉があり,思わず目に止まりました。

“Quality is never an accident; it is always the result of an intelligent effort.”

そして,メールに意見(思い)を書いて返信したところ,興味深いやりとりが出来ましたので,ここにご紹介させて戴きます。

そんなこんなで…。


◆“Quality is never … effort.”をメールの中に見つけた時,私は以下の ように思い,メールを返しました。

どの会社も先進的な品質保証/品質管理活動が出来ているとは思いませんが,素直に考えると,今,品質保証/品質管理部門が一番稼働しているのが,事故やクレームなどの後始末という,後ろ向き活動が工数の多くを占めているのではないでしょうか?

“It is always the result of an intelligent effort.”
が物語るように,製品を設計している人も,製造している人も,好きで問題のある製品を作ってしまうわけではなく,その時その時の自分の持っている技術を最大限に使ってものを作っているはずです。

それでは,持っている技術が品質問題を防ぐに足りなかったのでしょうか?


ISO 9001で「力量」を要求する項目がありますが,事業戦略などで,ある方向に特化して市場拡大・顧客獲得をしようと施策を立てた場合,必ずしもリーダーシップを取れる人がプロジェクト責任者にならない場合もあります。それは…,
複数のプロジェクトが会社の中には,縦串横串でありますので,欲しい人材は既に他のプロジェクトで一杯一杯の場合もあるからです。

(プロジェクトを一段高い状態でプログラムとして見て,会社全体で全体最適を取れれば,気合を入れているプロジェクトに人を引っ張って来れるのですが,組織毎に売り上げで競争させられると,どうしてもセクショナリズムになってしまいます。)

リーダーシップが取れていないプロジェクトは,品質問題も多く,進捗の段取りも計画通りに進まない場合が多いようです。

そう考えると,品質問題や事故は,あくまでも結果論ですが,起こるべきして起こり,「ほぉ~ら,やっぱりねぇ~。」という感じかもしれません。

なぜなら,プロジェクトを推進する上で,品質は大事なのですがプロジェクト推進中は,なぜか品質は活動の中心には置かれず,納期とコスト優先になってしまうからです。


このように考えると,結局,品質は人が作り込んでいるので,いかに各人の「力量」が測れるかが,課題になります。

派遣法が改正され,製造現場にも派遣社員が入れるようになりました。
品質確保のための力量をつけたりする教育は,受入会社でやることになります。
ますます,品質のばらつき因子が増えているようです…。


◆上の私の意見の対する意見として以下のような返答がありました。

確かに,

“Quality is never an accident; it is always the result of an intelligent effort.”

なかなか含蓄のある言葉ですよね。

最近,「客先仕切り」が問題となっています。

何かというと,受注物件の価格,機能,性能,納期がお客に仕切られ,開発側は,何もコントロールできない状態を言うようです。
この結果,「開発費が赤字」,「低品質で出荷」の事態を招きます。

これを防ぐには,顧客提示の「価格,機能,性能,納期」に対して,出来る,出来ないをハッキリ伝えることです。

これをするのは,顧客との最前線にいる営業ですが,これをできる営業マンは少ないと思います。

顧客の要望は,随時変化していきますが,その都度,出来る,出来ないをハッキリ伝えることが必要です。

営業マンは,誰の味方かわかりませんが,無理な要望を聞き入れてしまうとそのあおりは開発者に向いてしまい,結果として,火の車操業を招いてしまいます。

すなわち「品質悪化を,一概に開発者に押し付けてもいけない。」ということです。

あなたが,営業マンなら,このような交渉をお客様とできるでしょうか。
できないと,会社は火の車と化してしまうかも…。
お客との交渉力も,「力量」でしょうね。


◆このやりとりをCCで閲覧していた方が,「話題が興味深いので,外野からもコメントさせて下さい。」と加わってきました。

先般,紹介した,近藤さんの本「プロジェクトマネジメント」ではプロジェクトの成功は,「メンバが幸せと思うこと。」定義していました。
「プロジェクトマネジメント実用企業小説」

これを意識しているプロジェクトリーダに当たれば成功したようなものです。
そして,プロジェクトリーダの最初の仕事は,予算とリソースを確保するところから始まります。

そうしないと,最初から失敗を約束されたプロジェクトになってしまうのです。
(リソース確保も,営業が受けた条件を断るのも,赤字範囲を最初から経営幹部に認めさせるのもリーダの力量と思います。)

そして,実際は,引用された言葉のとおり,既に運命は決まっているのかも知れませんね。
開発プロジェクトでは,リーダの人選を含め,最初に成功失敗は運命つけられているのかも知れません。

私自身の経験でも,プロジェクト開始時点で,メンバとリソースと開発機能,線表から,最初に,うまくいくかどうか,感じており,結果も最初の印象から変化したプロジェクトは皆無でした。

プロジェクトリーダは,開始時点で成功か失敗かの予測もついていると思います。


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以上のメールのやり取りをして,

私の持論で,Qualityは「質」であり,仕事の質そのものであるということということがが,間違っていないという確信を持てました。

ISO 9001の6.2.2項で,

「製品品質に影響がある仕事に従事する要因は…力量があること.」

とさらっと要求していますが,非常に難しい要求事項であるということが改めて理解できると思います。
どんなインジケータ/メジャーを使ってその人の力量を測るのか…。


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■ 編集後記
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最近,新しい遊びものを見つけました。
それは,「ブログ」です。
世の中では徐々に話題になっていましたが,ウェブとメルマガがあるからと,特に興味も持ちませんでした。

ブログでバリバリ情報発信している方は,結構前からブログサイトを立上げていて,その方々のブログをウォッチしていた状態でした。
テーマを上げて日に何度も書き込んできる方や,本当に日記感覚の方,自分のメルマガのバックアップに使っている方など様々です。

ずっと,第三者として離れて見ていたのですが,周りのブログ熱がもの凄く,ここでブログのサイトを立ち上げないと,乗り遅れてしまう!という,危機感に襲われ!?ダダ-ット作ってしまいました。
(ブログって,本当に面白いようにダダ-ット作れるんです。)

そんなこんなで,こんなんでましたぁ~♪
  ↓↓↓
「2足のわらじをはいたねこ」https://blog.future-maps.com/

皆さん,末永くかわいがってやって下さい。コメント下さい。
今,とてもはまっています。
(^^;ゞ でも決してその手の「オタク」ではありませんっ!

おあとがよろしいようで。。。

デデン!


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