header
ホーム|Home > メールマガジン|Mail magazine > 第010号
2004年01月22日[第010号]
----------------------------------------------------------------------

やさしく学ぶマネジメント ~ 利益向上のヒント満載 ~
「目標をレビューすることはとても大事ですっ!」

----------------------------------------------------------------------

[目次]
・目標をレビューすることはとても大事ですっ!
・品質マネジメントシステム規格国際対応委員会はTC176/SC2の日本の窓口
 (TC176/SC2からアンケートのお願いがあります)

----------------------------------------------------------------------
■ イントロだぁ~くしょん!
----------------------------------------------------------------------

チキチャンリンチャンリン。ドドン!

え~。毎度,お運びくださいましてありがとうございます。
お初の方は,これからどうぞご贔屓(ひいき)に…。


1月も後半になってまいりました。
皆様にとって,2004年最初の月は,スローペースですか?
目先のことに追われまくって,やばい!もう後半! という感じですか?

公私共々,年の初めに立てた目標(*)に向かって進んでいますか?
もしも目標を立てていないという方がいらっしゃいましたら,あら大変!
すぐに目標を立てましょう。

 * 毎年立てる目標は短期目標です。
  到達したいところは,ビジョンです。
  ビジョンを達成するために中長期目標を立てます。中長期目標を達成するマイルストーンとして,短期目標(年度目標や半期目標)があります。


ビジョン(未来願望,未来像)に向かって,一歩一歩確実に…。

1月に関係する雑ネタをひとつ…。

1月のことを英語で「January(ジャヌアリィ)」と言います。
これは,古代ローマの神「ヤヌス(Janus)」を語源とした呼び名です。

(ここまでは,第007号でもいいました。この先がありますっ!)

ローマの人たちは,ヤヌスを門の守護神と考えました。
そのため,ローマを出発する軍隊や使節などは,ヤヌスを祭った儀式用の特別の門を通り守ってもらうというしきたりが生まれたそうです。
そこから,ヤヌスは,あらゆる物事の始まりをつかさどる神とされるようになり,一年の始まりの月が,ヤヌスにちなんで,「January」と呼ばれるようになりましたとさ。 ちゃんちゃん!

「あらゆる物事の始まり!」なんか素敵な響きですね。


では,今回も張り切っていってみましょう!


----------------------------------------------------------------------
■ 今週の枕 ~身近で見つけたちょっと気になるマネジメント~
----------------------------------------------------------------------

●目標をレビューすることはとても大事ですっ!


----- [今週のうんちく] ----------

目標(業務目標/品質目標など)は立てただけでは駄目です。
きちんとレビューを行い,修正が必要なら目標を見直す必要があります。

活動した結果との差分は何か?を明確にし,目標と活動結果の差が生じた原因を特定して是正することにより,業務の質の継続的改善が図れます。

そのためには,目標に数字をいれることです。
測定可能な指標(KPI:Key performance indicator 業績評価指標)を決めて,目標に対する数字を入れる。
これは,その目標のゴール(達成レベル)となるものです。

マネジメントサイクル Plan → Do → Check → Act
これを,愚直に実行することが,業務パフォーマンスの向上につながるのです。
オーソドックスではありますが,是非,目標による管理を行いましょう。

---------------------------------


さて,さて,[今週のうんちく]をひもとくと…。


目標を立てることに一所懸命になって,その後がおろそかな企業を見かけます。
大事なのは,目標に沿って活動した結果をレビューすることです。

マネジメントの方法として,目標管理があります。
目標を管理するマネジメントツールの代表的なものとしてMBOが有名ですね。
 * MBO:Management by objectives 目標によるマネジメント

MBOの狙いは,「個性・独創性を尊重し,本音ベースのコミュニケーションによって,上司と部下の信頼関係を醸成し,参画と合意に基づく組織目標を設定し,組織目標に対する個人の役割の明確化を図り,全社員のベクトルを合わせて,経営目標を達成する。」ところにあります。

目標によってマネジメントするということは,必ず「レビュー」,すなわち,チェックするステップがあるということです。

従来,半期毎の目標レビューをやっている企業が多かったのですが,会計制度が変わり,四半期レビューが中心となってきたようです。
もちろん,これは,企業とか部門とか大きなくくりの話しで,チーム単位とか個人単位などの小さなくくりでは,週管理(週報),日管理(日報)などを通じて日夜レビューしている場合もあります。
プロジェクトなども同じです。


是非とも,日々,目標を振り返って下さい。
立てっぱなしで,半年後に久々に目標値を見たら,活動実態とかけ離れていたということにならないようにしたいものです。

そのためには,目標をいつも見えるところに掲げて下さい。
例えば,職場の壁とか,個人で電子媒体の場合はディスクトップに置くとか,紙にしていつも眺めるとか,方法を考えてみてください。
眺めていろいろ考えるだけでも頭の中でレビューしていることになりますね。


-----[シンキングタ~イム!]-----


目標を立てるということは,組織が向かうべき方向を特定しているということです。
MBOは,目標という共通言語を用いて,例えば,部門→部→チーム→個人という具合に,階層に展開して業務を管理するということです。

個人に置き換えると,自分に与えられた業務から,目標を立てて自分でマネジメントしよう!ということです。
各人の目標の立て方,目標を達成させるためのアプローチ,目標達成状況で,その人の業務遂行能力が判断されます。

ISO 9001では,「品質目標」というように,Qualityが頭についていますが,英語の意味からすると,Qualityは「質」なので,業務の質の目標と考えても良いです。

5.4.1 品質目標

「トップマネジメントは,組織内のそれぞれの部門及び階層で品質目標
 が設定されていることを確実にすること.その品質目標には,製品要
 求事項[7.1a)参照]を満たすために必要なものがあれば含めること.
 品質目標はその達成度が測定可能で,品質方針との整合性がとれてい
 ること.」


ちなみに,私は,自分の目標をプリントアウトして,ハードクリアケースに挟んで,いつも見られるようにしています。

そして,管理の方法として,毎日メモ帳(*.txt)に,その日の業務を箇条書きにして,セルフ進捗管理をしています。
(目標を大項目にして,その日に行なったものを項目にあうところに記述し,週単位でしめます。その週報のヘッダーとして以下を書いています。)

≪自己への気付き≫
1.業務への時間のかけ方は最適か?(やるべき仕事を見極めて効率良く実行)
2.昨日と同じことをしていないか?(MBOのベースとなる考え方)
3.自分の仕事もPDCAを考えること!(業務の進め方をセルフチェックし改善)

目標があるから前に進める。
目標をレビューするから,継続的改善のアイデアが生まれる。

そう思いませんか?


----------------------------------------------------------------------
■ 知ったかぶりネタ教えます ~ご隠居さんのちょいといい話~
----------------------------------------------------------------------

●品質マネジメントシステム規格国際対応委員会はTC176/SC2の日本の窓口
 (TC176/SC2からアンケートのお願いがあります)


品質マネジメントシステム規格国際対応委員会(委員長:東大 飯塚教授)からアンケートのお願いがあります。

TC176/SC2より,ISO 9001及びISO 9004に関し,利用者の方々から幅広くフィードバックを得ることを目的としたユーザーフィードバック調査への協力依頼があります。
この調査は,TC176における今後の規格の改善や支援文書の開発につながる重要な調査となります。

ISO 9001を使って,QMS(品質マネジメントシステム)を構築している企業はユーザーの立場から,是非回答をお願いします。
日本からもたくさん意見を出しましょう!
規格に関わるなるべく多くの方々に調査のご参加をお願いします。(^-^)

この調査は,次のサイトにて直接オンラインでご回答いただく形式をとっております。回答にかかる時間の目安は15分です。
http://isotc.iso.ch/webquest/tc176/index.html

また,一つの組織から何名の方にご回答いただいても構いません。

今後,この調査の結果は,TC176/SC2のウェッブサイトで広く公開される予定です。

以上,皆様のご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


----------------------------------------------------------------------
■ 編集後記
----------------------------------------------------------------------

2003年12月15日[第008号]のメルマガにおいて,ツーカーセルラーグループの「Sonic Speakerソニックスピーカー」と呼ぶ骨伝導方式スピーカーを搭載する携帯電話機の,ニュースリリース(03年12月9日)に関するお話しをしました。

年明けから骨伝導方式スピーカーの宣伝が頻繁になってきましたね。

電車に乗ると,音漏れイヤホンが気になる場面が度々あります。
シャカシャカしてるのも気になりますが,一緒に口ずさめる程大きな音が漏れいる非常識な人もいます。隣で一緒に聞いてリズムとっちゃうぞぉ~。

注意する場合もありますが,嫌だけど我慢する場合がほとんどです。

そう!私は小市民です!根性なしの意気地なしさ…。

そこでふとひらめいたのですが,骨伝導のウォークマンで,ピップエレキバンみたいなのをこめかみに貼るのはどうでしょう?

ソニックスピーカーウォークマンバーション!! (なんかかっこいい!)

これさえあれば,マナーを守ろうのポスターが一つ減ります。(音漏れ迷惑ヘッドホン)

誰か作ってくれないかな~。
試作品評価くらいなら出来ます。こめかみバンソコウおばばモード!
えらに貼ってもOKよ!

おあとがよろしいようで。。。

デデン!


----------------------------------------------------------------------
本メールマガジンの無断転載は禁止します。ご利用の際はご連絡下さい。
転送はご自由です。その際は内容を変えずにこのままお願いします。
----------------------------------------------------------------------
Copyright (C) 2003 Future MaPS All rights reserved.