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2003年12月15日[第008号]
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やさしく学ぶマネジメント ~ 利益向上のヒント満載 ~
「経営ビジョンはトップマネジメントの願望の集結!」

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[目次]
・ウォンツにジャストミートを目指す!
・経営ビジョンはトップマネジメントの願望の集結!
・ISO嫌いはQCサークルのトラウマか?

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■ イントロだぁ~くしょん!
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チキチャンリンチャンリン。ドドン!

え~。めっきり寒くなり,暖房とお布団が恋しい季節になってきました。
毎度お忙しい中,お運びくださいまして真にありがとうございます。


12月の誕生石はターコイズ(トルコ石)です。
石の持つ意味を知っていますか?
知ってる!?
あなたには雑学博士の称号を与えましょう!

知らないあなたには教えましょう~。
石の持つ意味は,ずばり「成功」ですっ!

トップマネジメント(経営層)の皆様っ!!
ターコイズ(トルコ石)にあやかって,成功・大成功をつかんで下さい。
成功に向けた始めの一歩として,各種マネジメントツールを使って経営の有効化を図りましょう~。


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■ 読者の皆様 ~ちょっと素敵なお便り~
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●ウォンツにジャストミートを目指す!

第007号で,「もう少し現場の泥臭い話があると良いです。」とメールを下さった方が,感想のメールをくれました。

○メルマガ面白くなりましたね。私の知りたいことが出てきました。
 ありがとうございます。

→お礼を言われると照れます・・・。(^^ゞ
 面白くなるアドバイスを下さったので,逆に私が感謝なのです!!
 こちらこそありがとうございます。
 これからも読者のウォンツにジャストミート!するよう頑張りまぁす。


第007号のメルマガで,次のようなことを書きました。

----- 第007号抜粋 -----

なぜ,トップマネジメント(経営層)は,「戦略マップ」を自分の言葉で,従業員に熱く!語らないといけないのでしょうか?

それは,目標を掲げてマネジメントすることが経営には不可欠だからです。
トップマネジメント(経営層)が,明確な目標を持っている姿を示すことでリーダーシップが生まれます。

・・・(中略)・・・。

「組織の目的及び方向を一致させる」ためにも,目標には,数字をきちんと入れることです。
これができなければ,どんなに良いマネジメントツールも役に立たない道具にしかならないでしょう。

----- 第007号抜粋ここまで -----
 
これに対して,以下の所感も添えてくれました。


○これはまさに今私がチャレンジしています。
 こんな感覚がわかる方とコミュニケーションが取れることはありがたいです。

→わたしも,同じ感覚を持った方とお話しが出来るなんて幸せ者です!!
 このこのぉ~。幸せモノぉ~。 (それは私です!)


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■ 今週の枕 ~身近で見つけたちょっと気になるマネジメント~
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●経営ビジョンはトップマネジメント(経営層)の願望の集結!


----- [今週のうんちく] ----------

「経営ビジョン」を,トップマネジメント(経営層)が,きちんと従業員に示すと,従業員は「自分は何を御旗に業務を進めれば良いのか」が明確になります。
そこに組織としての一体感が生まれるのです。

「経営ビジョン」とは,私たちの会社はこうありたい!
というトップマネジメント(経営層)の「未来願望」,「未来像」です。

トップマネジメント(経営層)が願望を明確に示せない会社は,明るく楽しく仕事ができる環境もなければ,利益が出る体質でもありません。

トップマネジメント(経営層)は,「経営ビジョン」(願望)が固まったら,「自分の言葉で,従業員に熱く!語る!」←これを忘れずにやってください!

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さて,さて,[今週のうんちく]をひもとくと・・・。

ちょっと前ですが,
「ツーカーセルラーグループは12月9日「Sonic Speaker ソニックスピーカー」と呼ぶ骨伝導方式スピーカーを搭載する携帯電話機を発表したというニュースを見ました。


骨伝導方式というのは,お分かりの方も大勢いるでしょうが,私知らないもんねぇ~。
という方のためにちょこっとだけ説明。


--- ちょっとだけよ! ---

 音って振動で聞こえているんですよ。
 普段は鼓膜が振動して聞こえているんですが,骨を振動させて聴覚器官に伝達するというのが骨伝導です。
 だから,耳をふさいだ状態でも,耳の周辺の頭骸骨にあてると音が聞こえます。
 耳の後ろとかこめかみとかでも聞こえそうですよね。

 (--;でも,こめかみに受話器あてて話してたら怪しそう・・・。

--- ほんとにちょっと。おわり! ---


家庭用の電話器で,耳の不自由な方,特に耳が遠くなったお年寄りなどが使う骨伝導方式のハンドセット(受話器)は少し前からありましたね。
それが携帯になったのです。

骨伝導なら雑踏の中や建設現場!?などでも楽々聞き取れちゃいますね!


本題のマネジメントに戻します。

今,次世代携帯が流行っていますが,他のメーカーとは,別な戦略でビジネスを展開しているのがツーカーです。

テレビで「話せりゃいいんですよね。電話ですから。」っていうコマーシャル見たことありますか?
私は強いインパクトとして頭に残っています。皆さんはどうですか?

そこに,その骨伝導方式スピーカー搭載!というニュースです。
うんうん。

ツーカーは,
「私たちはケータイをシンプルにする会社です。」というフレーズをキーに事業展開しています。

勘の言い方は,分かると思いますが,「経営ビジョン」をさりげなく顧客にもアピールしていますよね。


-----[シンキングタ~イム!]----------

「私たちはケータイをシンプルにする会社です。」
インパクトありますね。

「話せりゃいい。」を突き詰めたらこうなったのでしょう。

経営ビジョンは,分かりやすいことが第一です。
この会社で数ある経営ビジョンのうち,携帯事業のビジョンはここに示すように明確ですね。

このビジョンの元で,
「私は動画が撮れる携帯を開発したいとか,写真が100枚撮れて連写出来る携帯じゃないと開発しない。」なんて言う開発者はいないですよね。
(きっと。(^^;)

だって,「私たちはケータイをシンプルにする会社です。」というビジョンにあっていないんですから!

最近は,カメラ付き携帯で盗撮して情報を盗む行為が発生しているようです。

カメラ付き携帯をビジネスの場で使うことを嫌うお客様もいます。
また,社用携帯はカメラ付き禁止にしている会社もあります。


もうお分かりですね。

ビジョンと戦略の設定 → 目標設定 → 施策の決定 → 従業員への周知
(第007号から抜粋)

ビジョンと戦略の設定において,
“誰(Who)に何(What)を提供するか?”が的確に絞り込まれています。

  誰(Who) :ビジネスパーソン
  何(What):話せりゃいい電話(良い意味で)


携帯をお友達同士など個人の用途で使う場合は,いろいろ付いていて,着メロや着歌ありの,カメラ付き,ムービー機能付きの方が楽しいですよね。
高校生なんか,携帯をシンプルにされたら怒っちゃいそうです。(^^;

あくまで,ビジネスシーンで使ってもらうことをターゲットに事業展開しているということが分かります。


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■ 今週の現場 ~現場のちょっと泥臭いお話~
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●ISO嫌いはQCサークルのトラウマか?


ISOを経営ツールに使って効果を上げている会社はたくさんあります。
一方,第三者認証のためのお金だけかかって何の意味もなしていない会社もたくさんあります。

この差は何でしょう・・・。


何の意味もなしていない会社の多くは,親会社や顧客から言われて,無理矢理取得した(させられた?)パターンが多いのも事実です。

悪い導入ステップ
 (1)親会社に要求されて・・・。仕方なく?
 (2)社長はISOを理解していないで・・・。取得の号令だけ?
 (3)コンサルタントにお任せで・・・。全自動!?

そんなかんなで取得し,ISOのために“手間かかる・お金かかる・利益なし”の八方塞の組織もあります。

ISOとなると,いわゆる“マニュアル”が必要ですが,そのマニュアル作りまでコンサルタントにお任せで認証取得とセット価格で作ってもらう・・・。
こんなことをすると,自分で改版も出来ないし,ISOとは何かも理解出来ないままお墨付きをもらうことになってしまいます。

コンサルティング費用,認証取得費用をドブに捨てるようなものです・・・。


各種ISO必要経費?をドブに捨てている会社はたいがい,ISOというと皆警戒して特別視をして,ISO活動がなるべく自分の身に降りかからないようにして,従来のやり方で自分の業務を淡々と行なう・・・。

でも,何で作らないといけないか分からない文書や記録を,ISOの手順書で決まっているからと,とりあえずどっさり作っておく・・・。

こういう例をみます。
(あなたのところはどうですか?)

ISOという言葉を聞くだけで,嫌がる人,これはQCサークル活動を無理矢理やらされて,付け焼刃の発表をしていた人たちではないでしょうか?
(身に覚えあり・・・。さらにサークルリーダまでやったぞぉ~。)

QCサークルでもISOでも同じですが,トップマネジメント(経営層)の方が,QCツールやISOツールを信じて,トップダウンという名で組織をリーディングすることが大切です。

トップマネジメントの理解なしに,リードなし,御旗なしに・・・,
「あなたは今日からISO事務局です。全部お任せしますから,ISOの認証取得をして維持して下さい。」
こうなったら,さあ大変です!

この日から,ISO事務局の苦悩と孤軍奮闘が始まるのです。
このようなパターンは,掃いて捨てるほどあります。
事務局は,社内に相談できるレベルの人がいないという場合も多々あります。

更に,品質の組織を持っている企業は,ISOの経営者はQC部長とかQA部長が経営者などどいって,お飾りのトップマネジメントになっている,困った企業もあります・・・。
本物の社長やプレジデントは何している!?
品質は,経営にインパクトを与えないのか?そんなことある訳がない!

本物の?トップマネジメントの皆さん自身がトップに立って活動ていない企業は,結局,QCサークルだろうがISOだろうが,他のマネジメント諸施策(方針管理,ベンチマーク,トップ診断等)もきっと役に立っていないのではないかと考えてしまいます。

ISOを使って効果を上げられるか否か?
・・・この差は?


ISOという道具をどれだけ真剣に使おうとしているか。
トップマネジメント(経営層)の姿勢と熱い心です!


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■ 編集後記
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ロードショー2日目に,「ファインディング ニモ」を観てきました。

マーりンとドリーの絶妙なボケと突っ込み?も良かったし映像がとてもきれいでした。キャラクターもかわいいし!

純粋に見ても楽しめるし,コミュニケーション,親業,三現主義という目で見ても楽しめますよ。

マーりンが,クラッシュに年齢を聞くところは「おう!」と思いました。
そして,エイ先生よりパパのほうがすごいとニモに言うのは,机上の知識と現場の知識の差ですよね。(エイ先生に机があるかは知りませんが・・・。)

あまり話すと,見ていない人に申し訳ないの,後は映画館で観てね。

おあとがよろしいようで。。。

デデン!


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